缶詰が先か、缶切りが先か
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缶詰が先か、缶切りが先か
缶詰というのはとても便利な食材です。 加熱滅菌されているため腐らず、長期間調味液に付けられるため味がしみて美味しく、調理済みなのでそのまま食べられます。
缶詰と缶切りは同時期にセットで発明されたと思っている方も多くいますが、実際は違います。
缶詰にまつわるお話をしてみたいと思います。
缶詰の歴史
缶詰は、戦闘糧食の携行のため 1810年に発明されました。 缶切りは 1858年に発明されました。
その間、48年ものタイムラグがあるのです。
48年もの間、兵士たちは缶切りがない状態で缶詰食を食べる必要があったのです。 もちろん、現在主流のプルトップを引っ張るだけで開く、イージーオープンエンドが有るわけもなく、その缶を破るのは大変だったとのことです。
皆さんは、缶切りがない状態で缶詰を渡されて食べられますでしょうか?
当時は、ノミとハンマーで叩き壊したり、剣先でこじったり、中にはライフルで撃って開けて事もあったとのことです。 現代でも缶詰を開けるとき中身をこぼさないように開けるのは至難の業であることを思うと、当時の苦労が偲ばれます。
それでも缶詰を使っていたのには理由があります。
もともと、長期保存を目的として瓶詰め(入れただけでなく、加熱滅菌したもの)が発明されていたのですが、 瓶は衝撃で壊れてしまうため、その欠点を補う缶入り食料として重宝されていたのです。
缶詰の賞味期限
物が腐るのは、自然に腐るわけでは有りません。 物が腐るということは、細菌やカビの胞子が付着し、繁殖することが原因です。
細菌やカビは主に人を介して付着するので、衛生管理がちゃんとした工場で製造され、密封された食品類は腐りにくいのです。
缶詰に関して言うならば製造工程の間に滅菌工程が含まれています。 缶に食品をいれて密封した後、十分な時間加熱されます。
この工程があるため、缶詰は基本腐りません。 缶の中に腐敗の原因となる原因菌が無く、入る隙間も無いためです。
缶詰が長期保存できる理由は、保存料が使われているわけではないのです。
ここで気になるのが缶詰の賞味期限です。
缶詰には賞味期限がありますが、缶にサビや破損がなく保管されているものは腐敗するということが発生しません。
もちろん、調味液に付けられている期間が変わるため味に変化などは発生するかもしれませんが、 災害対策用として適切に保管されている缶詰であるなら、たべてお腹を壊すことは無いと考えれます。
賞味期限切れの食事をすべて捨てるのではなく、問題なく食べられるのであれば美味しくいただきたいものです。
まとめ
缶詰は保存食として優秀な特性を有しています。
災害対策用として何年も品質を保持したまま保管できる食品です。 缶詰を保管する際は、缶切りを忘れずに一緒に保管し、災害時には美味しくいただきたいと思います。
以上
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